神奈川県　大和偽装自殺殺人事件⑦「息子の来院」

（自動車事故自殺のすすめ）
そこで私はたたみかけるように
私「どうしても自殺するならば自動車にひかれて死ぬのがいいんじゃないかい？ 轢く人には気の毒だけどお母さん的には保険金が入るはずだから・・」
息「でも自動車だと絶対に死ぬ保証はありませんよね？」
私「まあね！でも最悪なのは電車の飛び込みだよね・・死亡率は100%に近いらしいけど後から電車を止めたことに対しての賠償金が請求されるのが地獄らしい・・遺族には最悪な選択だよ！ だから 電車に飛び込むのは駄目だね！やっぱり自動車に飛び込み、自殺するのが一番だよ！」
息子は黙ったままその話をずっと聞いていたので
私「まあその他に死なないという選択肢は・・・」
息「イヤ、自殺は絶対にします」
私「そうかそこまでの決意ならばしょうがないね・・ところで旅行に行く以外の日は何をして過ごしているの？」
息「え・・いろいろです」
私「いろいろ？・・例えば？」
息「パチンコ行ったり友達と飲みに行ったり・・」
私「パチンコしたり飲みに行ったりして過ごしているんだ・・？」
私は息子の言葉を聞いてとても不自然さを感じた。 人間は明日死ぬ運命の人間でも、それを知る術を持たないから自分は何年も先まで生きていると思って生活している。だから明日死ぬのを知らないで飲みにも行くしパチンコにも行くのである。 しかし、今日パチンコの帰りに死ぬ運命にあり、それはどうしても避けられない運命だとしたらその人間は果たしてパチンコやるだろうか？
もう命の 砂時計の砂がわずかしか残っていない状況でその残された砂がサラサラと落下し秒読み状態に陥っている中でパチンコ台に向かって玉を弾いているのは、おかしいと感じるのは私だけではないはずである。
私「もうすぐ命の期限が迫ってくる中でパチンコに行ったり飲んだりして楽しめるの？」
息「ええ！それなりに・・」
その答えを聞いて私は話を大きく変えた。
 




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